殺人交叉点 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
十年前に起きた二重殺人は、単純な事件だったと誰もが信じていました。殺人犯となったボブを熱愛していたルユール夫人でさえ、何も疑わなかったのです。しかし、真犯人は、私なのです。時効寸前に明らかになる驚愕の真相。’72年の本改稿版でフランス・ミステリ批評家賞を受賞した表題作に、ブラックで奇妙な味わいの「連鎖反応」を併録。
内容(「BOOK」データベースより)
十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。殺人犯となったボブをあれほど愛していたユール夫人でさえ疑うことがなかったのです。しかし、真犯人は私なのです。時効寸前に明らかになる驚愕の真相。’72年の本改稿版でフランス・ミステリ批評家賞を受賞した表題作にブラックで奇妙な味わいの「連鎖反応」を併録。ミステリ・ファン必読の書。
悪徳の栄え〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
妹ジュスティーヌとともにパンテモンの修道院で育ったジュリエットは、悪徳の快楽をおぼえ、悪の道へと染まってゆく。パリで同好のさまざまな人物と交わり、イタリアへと逃げおちた彼女は、背徳の行為をくり返し、パリへと帰る…。悪の化身ジュリエットの生涯に託してくり広げられる悪徳と性の幻想はここに極限をきわめ、暗黒の思想家サドの最も危険な書物として知られる傑作幻想綺譚。
小さな星の王子さま (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
音楽家による新訳。推敲と彫琢をかさねた美しい果実。フランス語原文朗読+音楽のCD付き。
内容(「MARC」データベースより)
サン=テグジュペリの不朽の名作を、第一線で活躍する音楽家が新たに翻訳。推敲と彫琢を重ねた、美しい果実のような珠玉の物語。原作の持つ音楽的な響きを伝える、フランス語原文朗読と音楽のCD付き。
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
第一篇『スワン家の方へ』、第二篇『花咲く乙女たちのかげに』より。一杯の紅茶とマドレーヌから、コンブレーの全記憶が飛び出してきた。巨大な作品の重要なシーンを抄訳し、粗筋でつないだ待望の書。
内容(「BOOK」データベースより)
ふと甦るコンブレーの記憶。そこで過ごした少年時代を貫く二つの散歩道、スワン家の方とゲルマントの方。それは物語の重要なテーマを暗示する二つの方角である。隣人スワンが経験した苦しい恋と語り手がスワンの娘ジルベルトに寄せた少年の日の恋物語。やがて保養地バルベックを訪れた語り手は美少女たちのグループと知合い、なかの一人、アルベルチーヌへと心が傾いてゆく。
空の青み (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
20世紀最大の思想家の一人であるバタイユが、死とエロスの極点を描いた1935年の小説。ロンドンやパリ、そして動乱のバルセローナを舞台に、謎めく女たちとの異常な愛の交錯を描く傑作。
蝿(はえ) (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
あの鳴き声が耳を離れない…忘れることを許さぬ哀しみと畏れの日々。悪夢の世界を描く10篇を収録。
内容(「MARC」データベースより)
批評家たちが「20世紀に書かれた最も戦慄すべき物語」と太鼓判をおし、「蠅男の恐怖」のタイトル名で映画化もされた表題作「蠅」のほか、時と神秘とを扱った珠玉の9編を収録した短篇集。
新訳 星の王子さま (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「大人って、とても変だ」そう思いながら王子様は旅を続けた。“かつて子供だった”人のために書かれた永遠の名作。その「謎」を解く最も大胆な倉橋訳、待望の文庫化。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド
1900年生まれ。フランスの作家、飛行士。第二次世界大戦、米国亡命中の43年に『星の王子さま』を出版。44年戦線に復帰し、7月31日、コルシカ島の基地から偵察飛行に飛び立ったまま消息を絶った
倉橋 由美子
1935年高知県生まれ。作家。大学在学中に『パルタイ』でデビュー。2005年6月10日他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
悪童日記 (文庫)
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ハンガリー生まれのアゴタ・クリストフは幼少期を第二次大戦の戦禍の中で過ごし、1956年には社会主義国家となった母国を捨てて西側に亡命している。生い立ちがヨーロッパ現代史そのものを体現している女性である。彼女の処女小説である本作品も、ひとまずは東欧の現代史に照らして読めるが、全体のテイストは歴史小説というよりはむしろエンターテインメント性の強い「寓話」に近い。
そもそもこの小説には人名や地名はおろか、固有名詞はいっさい登場しない。語り手は双子の兄弟「ぼくら」である。戦禍を逃れ、祖母に預けられた「ぼくら」は、孤立無援の状況の中で、生き抜くための術を一から習得し、独学で教育を身につけ、そして目に映った事実のみを「日記」に記していく。彼等の壮絶なサバイバル日記がこの小説なのである。肉親の死に直面しても動じることなく、時には殺人をも犯すこの兄弟はまさに怪物であるが、少年から「少年らしさ」の一切を削ぎ落とすことで、作者は極めて純度の高い人間性のエッセンスを抽出することに成功している。彼らの目を通して、余計な情報を極力排し、朴訥(ぼくとつ)な言葉で書かれた描写は、戦争のもたらす狂気の本質を強く露呈する。
凝りに凝ったスタイル、それでいて読みやすく、先の見えない展開、さらに奥底にはヨーロッパの歴史の重みをうかがわせる、と実に多彩な悦びを与えてくれる作品である。続編の『証拠』『第三の嘘』も本作に劣らない傑作である。(三木秀則)
内容(「BOOK」データベースより)
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。
八十日間世界一周 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
1872年10月2日午後8時45分,ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は,多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した,80日間世界一周の旅に出た.彼はトランプ仲間と,1秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ.彼と忠実な従者パスパルトゥーを待ちうける波瀾万丈….
内容(「BOOK」データベースより)
一八七二年一〇月二日午後八時四五分、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、八〇日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、一秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。
エマニエル夫人 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
パリから夫の待つバンコックへの機内での2人の男との異常なセックス。また、バンコックでの女同士の愛やイタリア人侯爵との性問答で、エマニエルの官能は花開き、昇華していく。発表当時、その強烈な描写と衝撃的な性哲学が世界じゅうの話題をさらった傑作。